他を思う心

 当方の身近には、いつも他人のことを思って行動される方々がおられる。その方々は、いつ見ても幸せそうな顔をされている。他人のことなんか、微塵も考えない人が増えてきていると感じる嫌な出来事を多く見聞きするなか、このような方と相対するときは、本当に心が和む。

 かく言う私は、考えることは自分のことばかりで、(年のせいか)なんとか斯様な方々のようになりたいと思える心境になってきた。長年染みついた欠点なので、考えているだけでは、なかなかそうなれない。だから、身近な存在に対して、「他を思う心」を実践するように心がけている。根が我儘なので、いつも葛藤に苛まれるが、その葛藤を何度か乗り越えた先に、きっと他を思える自分がいることを信じて日々を送っている。

 今朝の新聞の一面に「あすは、ウクライナイ侵略から1年」の見出しが目に入った。他を思いやれない人が減っていけば、きっと平和な世の中になっていくことだろう。

ウクライナ侵略から1年

屏風による暖房効果

 屏風は「風を屏(ふさ)ぐ」という名の通り、もともとは風や視線をさえぎる目的で使用された調度品であるが、室町時代に発明された蝶番(ちょうつがい)によって進化を遂げ、「折りたたみができる便利な壁」として重宝されていたそうだ。拙宅の一階の和室にも、折り畳み式の屏風を置いていたが、日常使用しない客間だし、客も来ないので、物置に片付けていた。

 夕食の団欒時は、二階のリビングに家族(妻と猫)が集合するが、冬季は主にガスストーブとホットカーペットを使用している。近年の光熱費の高騰に伴い、あの手この手で節約しているが、そんな中、「屏風が役に立つかもしれない」と思いつき、物置に眠っていた屏風を、写真のようにリビングに配置してみた。写真左下の座布団付近が、家族の重心点になるが、写真のように屏風を立てると、暖気が窓側に逃げず座布団付近に集結するので、以前よりもガスストーブ温度を低く設定できることがわかった。まだ始めたばかりなので胸を張ってお勧めはできないが、間取りの状況を考慮し、カーテンなども含め、その部屋にあった間仕切り策を検討してみられてはどうだろうか。

座布団付近に暖気を集中

Web3は複雑系

 あけましておめでとうございます。202316日の産経新聞の1面に、「SNSが政治を動かす」という書き出しで分散型インターネットWeb3が紹介されていた。インターネットはより民主的な仕組みに移行してきており、旧来の中央集権型から非中央集権型に変貌しているそうだ。これを見て、第一感「複雑系」を連想した。

 さて、複雑系に係る書籍「複雑で単純な世界」には、複雑系十分条件(八つの条件)が記載されている。その条件とは、①相互作用をしている多数の要素を含む、②構成要素がフィードバックの影響を受ける、③構成要素が過去の結果に基づいて戦略を変更できる、④開いた系である、⑤生きているように見える系である、⑥創発現象が見られる系である、⑦創発現象は中心的な存在なしで生じうる、⑧秩序ある挙動と無秩序な挙動の組み合わせを示す。

 Web3は、八つの条件を満たしていそうなので複雑系であり、SNSを介した民衆の相互作用によって引き起こされる創発現象(例:政治上の変化)を活発化させるであろう。複雑系の書籍「自己組織化と進化の論理」の第11章には、民主主義の正当性も自己組織化 (自律的に秩序を持つ構造を作り出す現象)の論理で説明が可能」と記述されており、産経新聞記事との関連性についても考察してみた。そして、(斯様な自然の摂理を理解できていない)専制主義者に読ませたい記事/書籍であると思いつつ、今年の松の内を終えた。今年こそ、ウクライナに平和な日常が戻ることを心から願う。

SNSが政治を動かす(産経新聞より抜粋)

 

誰もがミュージシャン

 誰もがミュージシャンになれる時代に向け、本格的な音色で簡単に演奏できる電子楽器の開発をやってます。複雑系に基づく数理モデル方式であり、以下の特徴を有してます。

①生楽器の物理現象をモデル化し非周期的な変動感までもリアル。

②生楽器の物理的制約(演奏の難しさ/構造上の限界)から解放。

③声で数理モデルを摂動することで、声に合わせて音が出る。

 

Youtube動画(https://youtu.be/mz9uJMkw5Kw)で実演しております。GooglePlay@スマホにて、30日間無料にてお試しできます!  

スマホがトランペットになった!
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朝粥のすすめ

 数年前から、自分で朝粥をつくっている。(猫は除き)我が家で一番早く(6時前に)起きるのだが、冷蔵庫にたまった冷ごはんを見かねたのが、朝粥を作るきっかとなった。鍋にかけ(沸騰後すぐに超とろ火)、新聞をとりに行ったついでに猫の世話をし、戻ってきたら丁度良い塩梅におかゆが出来上がっている。

 美味しく戴くためのルーティンは、(徳用)塩コンブをひとつまみ、紅生姜汁or梅酢を少々、キムチをトッピング。ふーふーしながら無料動画を楽しむことで、この後から始まる趣味の活力源となる。旨い/安い/簡単/健康/残飯整理・・・と、良いことずくめ。後で知ったが「粥有十利」という禅の言葉があるようだし、試してみられてはどうだろう。

 追記(キムチについて):キムチに含まれる乳酸菌は熱に弱いらしいので、粥に浮かべず別皿にする方が良さそうだ。

毎朝の楽しみ

複雑系に秘められた能力

 サウンドには直接関係ないが、周期波形を扱う点で共通している複雑系モデルとして、FitzHugh-Nagumo方程式(以降FHNとする)があり、この単純な式に秘められたすごい能力を紹介する。 さてFHNは、1963年にノーベル医学・生理学賞を受賞したHodgkin-Huxley方程式(以降HHとするをより簡素化した2連立非線形微分方程式である。HHと同様、神経細胞数理モデルであり、ヤリイカの巨大神経軸索が実験対象になったらしい。

 外部から刺激が与えられると、一定レベルの活動電位(パルス)が発生し、その発生タイミングが情報となって、神経線維を通って脳に伝えられる。この活動電位が発生した直後の2~3msecの期間は不応期(参考文献の第22節および図2.2.1参照)と言い、外部からの刺激に反応しない。すなわち、高周波の外部刺激を情報として受け付けないノイズ防止機能が備わっているのである。

 この能力は、例えばAppleWatchなどの生体センシングや、地震予知などの分野にも応用が利くのではなかろうか。また、2連立の微分方程式(=少ない演算量)で記述できるので、エッジコンピューティングなど、低コストが求められる世界で重宝するかもしれない。

 神経のモデリングについては、「神経とシナプスの科学」に詳しく書かれているので一読されることをお勧めする。 

Hodgkin-Huxleyモデルの神経細胞膜の等価回路